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奥村晃平講師 音楽現代 2月号 掲載

当校声楽コース担当の奥村晃平講師が2026年1月15日発売の「音楽現代」に掲載されました。

2025年11月22日に電気文化会館ザ・コンサートホールで行われたスペシャルリサイタルの模様が写真と共に掲載されています。ぜひご覧ください。

奥村晃平:ブラームスの歌曲 スペシャルリサイタル

バリトン歌手の奥村晃平は、名古屋で1975年以来50年間に渡り40回近くのリサイタルを行い、本公演をもって引退のリサイタルと宣言し、ブラームスの歌曲に今までの想いを込めて自身にとっても特別なリサイタルとして締めくくった。

プログラムは、200曲あまりあるブラームスの歌曲から25曲を厳選し、それらを1・愛の歌、2・朝とセレナーデの歌、3・ブラームスの名曲、4・少女の歌、5・ブラームスの至宝の歌の5つのテーマに分類し構成された。

年代もシリーズも異なった各歌曲を奥村のアイデアによりテーマに基づいて分けられており、そこには彼が今まで歌ってきた想いとブラームスの歌曲への深い理解が窺われる。また、難解な詩の内容を理解した上で歌を聴いてもらおうという配慮により、歌ごとに俳優の荒川洋子による朗読に続き演奏された。マリオ・へリングの雄弁で繊細なピアノは、歌の旋律に共鳴し心に染み入るブラームスの音楽の奥の深さを追求した演奏であった。

特に、最後の深い悲しみに満ちた「4つの厳粛な歌」は、重厚な伸びのある音色で歌い込まれ、透明感のある美しいピアノと共に大きな余韻を残した。プログラムが終わった後の心のこもった奥村による挨拶後、ブラームスの「子守唄」、「永遠の愛」による2曲のアンコールに暖かい大きな拍手で観客は応えた。

彼が長年にわたって名古屋二期会を牽引し音楽の発展のために貢献してきた地域との深い繋がりを感じられる公演でもあった。

音楽現代2026年2月号 (芸術現代社・刊)に掲載